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Toyota City Ballet
「The Gisell」in Toyota
豊田シティバレエ団 2001秋季特別公演「ジゼル」

11/1:豊田市民文化会館 & 11/6:ゆうぽうとホール

バレエ&ダンス・ジャーナル★寺村 敏

 国内外で活動を続ける豊田シティバレエ団(愛知県豊田市=諏訪等代表)が1日夜、豊田市民文化会館で『ジゼル』を上演した。10月29日の名古屋・愛知県芸術劇場の『くるみ割り人形』に続く「2001秋季連続特別公演」第2弾で、豊田市制50周年の記念公演。主役に草刈民代を迎えた公演は、1,500人の観客を集めて大盛況であった。同バレエ団の『ジゼル』初演は成功をおさめた。
アルブレヒト:キリル・ミャスニコフ&ジゼル:草刈民代
 『ジゼル』は中世ドイツの山村を舞台にした悲しい恋の物語。1幕の草刈民代は、アルブレヒト(キリル・ミャスニコフ=ロシア・マールイ劇場ソリスト)に寄せる愛を、ゆったりと明るく、しかも軽やかなステップで表現。ミャスニコフは、真剣にジゼルを愛している貴族青年を、確実なテクニックで好演した。ペザントの神谷句美子と大嶋正樹コンビが元気に弾み、主人公の友人4人(江島有紀子、草野裕美、川東まりこ、和座英理子)が印象に残った。
ペザント・パ・ド・ドゥ:大嶋正樹&神谷句美子
 2幕は、アルブレヒトに婚約者がいることを知って死んでしまったジゼルが生きる精霊の世界。草刈民代は、全身から冷気を発する精霊の女王・ミルタ(N・サハーノワ)の指示で<踊らされる精霊>に見えた。その中で<今も愛し続ける心>を随所で表現、ふわりと舞う動きに、観客から惜しみない拍手が送られた。
 キリル・ミャスコニコフは誠実なアルブレヒトを踊った。ドゥ・ウィリは神谷句美子と川東まりこ。精霊18人の整然とした群舞が調和を見せて美しかった。振付・演出はセルゲーエフ版を忠実に再現したナタリヤ・アジャモワ。演奏は竹本泰蔵指揮のセントラル愛知交響楽団。
ヒラリオン:ミルカモフ・ラヒモフ
草刈民代&キリル・ミャスニコフ
 公演はウズベキスタン国立ボリショイバレエ団と提携形式。6日には同バレエ団初の東京公演として五反田・ゆうぽうと簡易保険ホール(午後6時半開演・三宅佑佳主演)で上演する。ジゼルは草刈民代から三宅佑佳に、アルブレヒトはブルダ・デニスにバトンタッチされる。10月10日にウズベキスタン国立ボリショイバレエ団公演で『ジゼル』を踊ってきた三宅佑佳は「1幕は村娘、2幕は精霊というので、別の個性と思われていますが、私は、同じ個性で踊ってみたい」と張り切り、『くるみ割り人形』『白鳥の湖』に続いて『ジゼル』に取り組んだ諏訪等代表は「とにかく大勢の方に東京公演を見ていただきたい」と話している。

11月1日豊田市民文化会館所見

舞踊評論家/てらむら・さとし

STAFF

総監督/諏訪 等
芸術監督/福山 誠
振付/N. アジャモワ・N. ポリコーワ

舞台監督/白濱洋介
大道具/松山明弘・北岡祥行
照明/藤井幹伸
衣装/井上弘子・コスチューム京

指揮/竹本泰蔵
演奏/セントラル愛知交響楽団