バレエの下肢障害 アキレス腱炎、アキレス腱周囲炎

投稿:2022.05.18 / 16:50 

バレエの下肢障害 アキレス腱炎、アキレス腱周囲炎

アキレス腱炎、アキレス腱周囲炎とは

このような症状があると、アキレス腱炎、アキレス腱周囲炎の可能性があります。

  • ジャンプをしたときにアキレス腱が痛む
  • つま先立ちをしたときにアキレス腱が痛む
  • 走るとアキレス腱が痛む
  • アキレス腱に腫れがあり、つまむと痛む

アキレス腱周囲の痛みは、「アキレス腱炎」「アキレス腱周囲炎」「アキレス腱滑液包炎」の3つに分かれます。

【アキレス腱炎】
アキレス腱炎は、アキレス腱自体に損傷があり炎症が起きている場合を言います。

【アキレス腱周囲炎】
アキレス腱周囲炎は、アキレス腱自体ではなくアキレス腱を覆っている組織が原因となります。

アキレス腱の表層はパラテノンという血行が豊富な膜に覆われており、アキレス腱とパラテノンの間には、摩擦を防ぐため組織液で満たされています。
そしてアキレス腱の奥には、ケーラーズファットパットという脂肪帯があります。

アキレス腱周囲炎は、アキレス腱表層のパラテノンに炎症を生じたり、ケーラーズファットパットに拘縮が起きたりすることが原因となります。

アキレス腱滑液包炎】
アキレス腱滑液包炎は、アキレス腱付着部にある滑液包という部分に炎症を生じ発症します。

アキレス腱炎、アキレス腱周囲炎の発症メカニズム

アキレス腱炎、アキレス腱周囲炎は、ふくらはぎの筋肉である腓腹筋とヒラメ筋、足裏の足底腱膜のオーバーユース(使い過ぎ)で発症します。

上記の筋肉のオーバーユースに加えて、足首が過回内足で内側の土踏まずが潰れている状態。いわゆる偏平足の足をしている人は、さらにリスクが高くなります。

ポワントやルルベでのつま先立ち、ジャンプの蹴りだしや着地の衝撃など、ふくらはぎと足裏の筋肉を酷使するバレエでは引き起こしやすい下肢障害の一つとなります。

アキレス腱炎、アキレス腱周囲炎の症状

アキレス腱付着部とアキレス腱中央部に痛みが生じやすく、腫れている、硬くなっている、ブヨブヨしているなど、アキレス腱に変性を伴っている場合もあります。
炎症部分を圧する、またはつまむと痛みがあり、そして歩き始めやつま先立ちでも痛みを生じやすいです。

初期症状は、休んでいると痛みはなく、運動やバレエのレッスン時に痛みが憎悪します。
足関節底屈筋力の低下、いわゆる甲を出す動作や、つま先立ちの筋力が弱くなります。
痛みを我慢してレッスンをしていると治りが悪く、6か月以上痛みが続くなど、慢性化してしまうケースも多くあります。

そして30代以上の大人バレエさんは、アキレス腱断裂の原因にもなりますので注意が必要です。
もし、アキレス腱断裂をしてしまうと、バレエ復帰まで6か月位かかってしまい、そしてふくらはぎの筋肉が痩せ細り、以前のようなパフォーマンスを取り戻すことは容易ではありません。

そうならないためにも、アキレス腱炎、アキレス腱周囲炎の初期の段階で対処することが大切です。

バレエでのアキレス腱炎、アキレス腱周囲炎の原因

  1. 過回内足(オーバープロネーション)で内側の土踏まずが潰れている。いわゆる偏平足の足をしている。
  2. 足関節底屈可動域が少ない。足首が硬くてつま先が伸びない、甲が出ないようなタイプの足をしている。
  3. 股関節外旋可動域が少ない。アンディオールの可動域が狭い。膝が外に向きづらいタイプの股関節をしている。
  4. オーバーターンアウトしている。膝の向きとつま先の向きが合っていない。膝の向きよりもつま先の方がターンアウトの角度が大きくなっている。
  5. 体幹の安定性(コアスタビリティ)の低下。体幹が弱いのでお腹の引き上げが苦手なタイプ。
  6. 骨盤の歪み。バレエでは骨盤が前傾し腰が反る、そしてお尻が後ろを向いてしまっているタイプが多い。
  7. 間違った動作。カマ足、逆カマ足に多く、ふくらはぎの筋肉を正しく使えていない。
  8. 足裏の筋力が弱いので、ふくらはぎの筋肉に負担が増える。
  9. コンクールに向けて、発表会に向けてなど、急にレッスン量が増えた。
  10. 最近体重が増えてしまった。

エコー検査により患部を正確に把握

当院では、施術者の手を使って行う徒手検査と、超音波画像診断装置であるエコー検査を行っております。

プロスポーツの現場では常識となっているエコー検査ですが、一般的な多くの整骨院、整体院では行われていないことが現状です。
徒手検査で見落としがちな患部の状態も、エコー検査を行うことで、骨や筋肉、靭帯の損傷を詳しく画像として視覚的に把握することができます。

アキレス腱炎、アキレス腱周囲炎を早く治すためには、エコー検査を用いた早期発見と、正確な損傷部位の把握は必須だと考えます。

アキレス腱炎、アキレス腱周囲炎の治療法

アキレス腱炎、アキレス腱周囲炎の治療は、痛みを早く取り除くための患部の治療と、再発させないための身体づくりの両方が必要だと考えます。

患部は衝撃波(圧力波)による治療がとても効果的です。詳しくは衝撃波(圧力波)治療のページをご覧ください。
そしてアキレス腱炎、アキレス腱周囲炎を再発させないための身体づくりに対しては、バレエ整体やバレエピラティスを行っていきます。

クライアント様とカウンセリングを行いながら、以下の施術方法を組み合わせ、最善の方法を選択し、早期回復を目指します。

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