バレエ首肩痛み、こり、ストレートネック

投稿:2022.05.18 / 11:12 

バレエ首肩痛み、こり、ストレートネック

首肩のこり

バレエダンサーの悩みで意外と多いのが首肩のこりです。
腰痛や足の痛みのように痛くて踊れないわけではないので、多くの方がケアをせずに我慢しているのではないかと思います。

首肩のこりとは、首肩周辺の筋肉をバレエや日常生活で過剰に使っているため、それらの筋肉が疲労している状態なのですが、その原因を少し掘り下げて考えてみます。

原因1)肩が上がってしまう

バレエの動作やポーズで、肩が上がってしまうことで悩まれている方は多いのではないかと思います。

肩が上がってしまうと首肩周囲の筋肉が緊張して、肩こりの原因となります。

原因2)首の筋肉を固めている

バレエのレッスンで首を長く見せる、鎖骨を綺麗に出す、肩を下げる、このような動作を意識するあまりに首の筋肉を固めて使っていることがあります。

首の筋肉を固めて使っていると、首肩のこり、頭痛などの症状を発症しやすくなります。

原因3)猫背、巻き肩

猫背や巻き肩は、バレエでなるというよりは日常生活の姿勢の悪さが原因のことが多いと思います。
このような姿勢ですと肩が上がり、顎が前へ出て、頭が身体の中心より前に移動します。

頭は5~6キロの重さがありますので、身体の中心より少しでも前に移動してしまうと、首肩周辺の筋肉の負担が大きくなってしまいます。

原因4)反り腰

人の背骨はS字カーブがあるため、頭の重さを支えたり、地面からの衝撃を吸収したりすることができます。
S字カーブとは、頸椎が前弯(前へカーブ)、胸椎後弯(後ろへカーブ)、腰椎前弯(前へカーブ)、仙骨後弯(後ろへカーブ)で形成されています。

反り腰になっていると腰椎前弯(前へカーブ)が大きくなります。そうするとS字カーブのバランスが崩れるため、背面の筋肉をガチッと固めて使うようになります。
そして肩も上がりやすくなる傾向にあり、首肩こりの原因となります。

一般的な病院や整骨院での治療法

病院や整骨院では、マッサージ、ストレッチ、温熱療法、電気治療が一般的な治療法となります。

肩こりの施術は病院や整骨院だけではなく、整体院、マッサージ店、リラクゼーションサロンなど選択肢は多くあります。

当院での治療法

姿勢検査

姿勢分析システムを使って姿勢の写真を撮影し、施術前後の変化を確認します。

肩甲骨矯正

首肩周辺の筋肉はほとんどが肩甲骨についていますので、それらの筋肉が緊張すると肩甲骨が上方へ引っ張られます。
整体、矯正手技により、肩甲骨を正しい位置に戻していきます。

背骨の矯正

肩こりの方の背中は丸くなっていて、猫背、巻き肩になる傾向にあります。
整体、矯正手技により、背骨を正しい位置に戻していきます。

骨盤矯正

バレエをされている方の骨盤は、前傾(前へ傾く)しているケースが多いです。そして骨盤が前傾すると腰が反ってきます。
整体、矯正手技により、骨盤を正しい位置に戻していきます。

頸椎矯正

バレエをされている方の頸椎は、ストレートネックになっているケースが多いです。

ストレートネックとは、頸椎の前弯(前へカーブ)が小さくなる、または消失しており、頭が身体の中心から前へ移動している状態です。
整体、矯正手技により、頸椎を正しい位置に戻していきます。

首肩のマッサージ

整体、矯正手技後に、首肩の筋肉を中心に全身をマッサージでほぐしていきます。

体幹の安定に対して

上肢を動かす際には、上肢の筋肉よりも体幹の筋肉(腹部インナーユニット)が先行して働くことが、バレエを踊る上で正しい身体の使い方となります。
腹部インナーユニットとは、腹横筋、横隔膜、骨盤底筋群、多裂筋のことを言います。

体幹の筋肉を先に収縮させ体幹を安定させてから上肢の筋肉を使った方が、体のブレが小さく運動効率がよいためです。
例えば、アンオーをするときは以下のような順序で働くことが理想的です。

【体幹の筋肉 ⇒ 肩甲骨を安定させる筋肉 ⇒ 腕を上げる筋肉】

ですが、肩が上がりやすい人の多くは体幹の筋肉が先行して働くことができません。
そしてバレエでは本来使いたくない、肩甲骨を引き上げる筋肉が先行して働いてしまっているケースが多くあります。
このようになってしまうと肩が上がってしまい、首肩周辺の筋肉に過剰に負荷がかかるので首肩こりに繋がります。

当院では、体幹の安定性とモビリティ(可動性)を向上していくために、バレエピラティスを行っています。

肩こりの根本改善

バレエでの肩こりは、バレエの不良動作や不良姿勢が原因となります。
ですからそれらを改善し、体幹の安定性と背骨と骨盤のモビリティ(可動性)を向上していくことが根本改善に繋がっていくと考えます。詳しくは治療ページをご覧ください。

クライアント様とカウンセリングを行いながら、以下の施術方法を組み合わせ、最善の方法を選択し、早期回復を目指します。

治療法

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