バレエの側弯症治療「シュロス法」

バレエの側弯症治療「シュロス法」

バレエをしているお子様が側弯症と診断されてお困りではないですか?

  • バレエを続けながら側弯症を治したい
  • 側弯症と診断されてバレエを続けて大丈夫なのか心配
  • 経過観察と言われたが何かできることはないか探している
  • 整体やピラティスなどに通っているが改善しない
  • 側弯症のため苦手なテクニックがあり踊りづらい

当院では思春期特発性側弯症の子供に対して「シュロス法」という国際的に高いエビデンス(科学的根拠)のある運動療法を行っております。

ドイツで開発されたシュロス法は、100年以上の歴史がある側弯症専門の運動療法であり、
SOSORT(国際側弯症保存療法学会)が側弯症に効果のある運動療法であることを発表しております。

当院は院長の伊集院がシュロス法の資格「シュロスベストプラクティス」のセラピストとして認定を受けております。

※シュロス法は大人の側弯症にも効果があります。

側弯症が与えるバレエへの影響

側弯症の身体は左右が非対称の状態であるため、バレエを踊る中で苦手な動作があり、悩みを抱えていることが多いです。

多くの側弯症の場合は背骨が胸椎右凸、腰椎左凸のカーブパターンを呈しますので、このカーブパターンにおける典型例について解説していきます。

首肩周り

右の肩甲骨が浮き上がって、右肩が巻き肩になります。

右肩が自然と上がってしまうので、右肩を下げる動作や、右のアームスを伸ばす動作は苦手になります。

頭は左に傾きやすくなります。

背中、胸椎、肋骨

側弯症の背中は、背骨が右に出っ張り右に捻れているため、背中を右に回す動作は得意で、左に回す動作は苦手となります。

そのためピルエットなど左方向への回転が苦手になりやすいです。

背中を伸ばしながら左回旋する動作が動きづらいため、右足が動足(後ろに上げる側)となるアラベスクが苦手になる傾向があります。

腰、腰椎、骨盤

本来、身体を横から見た時に、骨盤は少し前方に傾いて、腰部は前弯という前方への緩やかなカーブがあり、身体の重心はやや前方に位置します。

しかし、多くの側弯症の場合は腰部の前弯(前へのカーブ)が減少するため後ろ重心になります。

そのため身体を反らせる動作、特に胸椎伸展動作が苦手となります。

バレエ動作ではアラベスクの背中、後ろへのカンブレなどは苦手になる傾向があります。

モモ裏、ハムストリング

モモ裏筋のハムストリングは骨盤が後傾しているパターンで硬くなります。

側弯症の方は骨盤が後傾、腰椎前弯が消失するパターンを呈しやすくなるため、ハムストリングが硬くなり、
足が高く上がらない、膝が伸ばせないなどの問題が起こりやすくなります。

シュロス法の運動療法(シュロスベストプラクティス)

シュロス法とは「運動療法」と「装具療法」の2つがありますが、当院で提供しておりますのは運動療法(シュロスベストプラクティス)のみとなります。

運動療法は以下のような5つのプログラムで構成されております。

  1. Physiologic
  2. ADL training
  3. 3D made easy
  4. Power Schroth
  5. De-tethering

次に5つのエクササイズをそれぞれ説明していきます。

Physiologic

矢状面(縦方向)の矯正エクササイズ。

側弯症の方はロードシス(腰の前弯)を作る姿勢が最も重要です。

ADL training

矢状面(縦方向)+前額面(横方向)の矯正エクササイズ。

側弯症の方が日常生活で行うべき姿勢、立ち方、座り方、歩き方の指導を行います。

3D made easy

矢状面(縦方向)+前額面(横方向)+水平面(捻れ)の矯正エクササイズ。

背骨の捻れを矯正するため、力強い呼吸法を使って行います。

Power Schroth

Power Schrothは以下の5つのエクササイズを行います。

  1. 50’s exercise
  2. Door handle
  3. Muscle cylinder
  4. Frog at the pond
  5. Rehabilitation walk

5つのエクササイズは全て、捻れている背骨のカーブを逆転させたポジション(オーバーコレクション)で行っていきます。

オーバーコレクションのポジションでエクササイズを行うことによって、脳に真っすぐの位置を学習させて、間違った身体の使い方の記憶を修正していきます。

De-tethering

側弯症では神経機能の動きが硬くなりやすいため、最後に神経のストレッチの指導を行います。

シュロス法+バレエ整体

「シュロス法の運動療法」と「バレエ整体」を同時に行うことで、バレエのパフォーマンスアップのため、最大限の効果を出すことができます。

先ず考え方を整理していきましょう。

側弯症の治療はシュロス法の運動療法となります。

曲がっている背骨を反対方向へ動かし、身体の使い方を逆転させる運動療法によって、間違った身体の使い方の記憶を書き換える作業を行います。

側弯症が改善することで身体の左右差が減少して、パフォーマンスアップに繋がります。

一方でバレエ整体はバレエ動作を行いやすくするために整体施術やピラティスエクササイズを行って、バレエの特異的動作であるアンディオール可動域を広げる、長く伸びたしなやかな脚を作る、背中の可動域を広げる、身体を引き上げやすくするなどの効果を出していきます。

そして痛みのある方には痛みに対しての治療を行います。

側弯症Q&A

Q1)バレエをしているせいで側弯症になってしまったのでしょうか?

バレエが原因ではありません。

猫背など姿勢が悪いから側弯症になるわけでもありません。

側弯症の原因は遺伝子の問題であることが分かっています。

Q2)バレエを続けても大丈夫ですか?

基本的には大丈夫です。

コブ角が20度以上ある場合や、年齢が若く進行リスクが高い場合は医師との相談となります。

実際にコブ角が25度以上あり装具療法を行いながら、レッスンの時は装具を外してバレエを続けている方もいらっしゃいます。

Q3)バレエを続けると側弯症は悪化しますか?

コブ角が大きい方や、年齢が若い場合は悪化するリスクがあります。

女子の場合で初潮前の時期は悪化リスクが最も高くなります。

悪化リスクが高い方は骨の成長が止まる高校生くらいまでは、レッスンの回数や時間を減らす、場合によっては数年間バレエを休むなど対策が必要です。

一方でコブ角が20°未満の方や、初潮後で身長の伸びが止まってきた方は悪化リスクが少なくなりますので、レッスンにそこまで制限をかけなくても、シュロス法を行いながら背骨のカーブをコントロールができる可能性があります。

Q4)姿勢が悪いと側弯症は悪化しますか?

悪化してしまう可能性があります。

シュロス法の運動療法では日常生活で気を付けるべき姿勢や、立ち方、座り方、歩き方を丁寧に指導いたします。

Q5)シュロス法で側弯症は治りますか?

シュロス法は国際的に高いエビデンス(科学的根拠)のある運動療法ですので効果は期待できます。

シュロス法によって背骨のカーブや捻れを小さくして、できるだけ真っすぐに近づけていくという考え方です。

将来のためには成長期に背骨のカーブや捻れをできるだけ小さくコントロールしていくことが、側弯症の治療で最も大切なことです。

Q6)痛みなど不調はないのですが運動療法を行った方が良いですか?

多くの子どもの場合は痛みがなく無症状です。

ですが、大人になってから腰痛、背部痛、肩こり、神経痛、疲れやすい、呼吸が浅くなるなど症状が出やすくなります。

角度が小さければ小さい程、年齢が若ければ若い程、運動療法の効果がありますので、積極的に行っていただくことをおすすめします。

Q7)小学生でも運動療法はできますか?

はい、小学生でもできます。

親御さんも一緒に運動療法を学んでいただき、自宅でも行えるよう指導いたします。

Q8)大人の側弯症にも効果はありますか?

はい、効果は十分期待できます。

何も対策をしないと成人以降も緩やかに悪化していく症例もありますので、積極的に運動療法を行っていただくことをおすすめします。

成人以降も1年に1度くらい、角度が進行するという文献もあります。

Q9)レントゲンは持参した方が良いですか?

はい、レントゲンのデータをお持ちの方はご持参ください。

データがなくてもレントゲンの写メ等をお持ちいただくと良いです。

病院を受診された際に、医師にコブ角も聞くようにしてください。

※レントゲンのデータをお持ちでない方もシュロス法を受けることは可能です。

Q10)何回くらいの通院が必要ですか?

3~8回くらいの通院が目安となります。

シュロス法の運動療法は、自宅で毎日行って頂くことが目的ですので、やり方を覚えて頂けたら一旦終了です。

その後は間隔をあけて数回通院して頂き、方法が間違っていないかをチェックできれば理想的です。

Q11)整体やカイロプラクティックは効果がありますか?

整体やカイロプラクティックのような民間療法は、エビデンス (科学的根拠)がなく個人の考え方で治療を行っているケースが殆どです。

一部で効果を出されている治療院もあるようですが慎重に判断してください。

Q12)ピラティスは効果がありますか?

側弯症の専門知識を持った柔道整復師や理学療法士を除き、多くのピラティスインストラクターは医学的知識、側弯症の専門知識が乏しいです。

担当するインストラクターが側弯症の知識と、側弯症に対しての実績があるのかを確認することが必要です。

Q13)現在装具をつけていますがシュロス法はできますか?

積極的にシュロス法の運動療法を行ってください。

装具療法については改善率80~90%と、世界で最も治療効果の高い装具の一つであるゲンシンゲン装具をご紹介することも可能です。

ゲンシンゲン装具について詳しくはこちらをご覧ください。

コース料金

<初回の料金>

通常価格28,000円(税込)/所要時間約120分
初回限定キャンペーン価格 75%OFF 6,980円(税込)

初回限定キャンペーン割引の条件

9月30日までの期間限定
先着5名様限定、残り2

※初回限定キャンペーンは定員に達し次第通常料金とさせていただきます。
※初回限定キャンペーン価格適用の場合は施術後に施術の感想をご記入していただく事が条件となります。

側弯症治療、及びバレエ整体ご予約の注意点

初診時にレントゲンのデータをお持ちの方はご持参ください。

コブ角の角度や、リッサーサイン等も分かるようでしたらお知らせください。

側弯症治療、及びバレエ整体は専門的な技術と知識が必要なため院長の伊集院が千葉中央院にて担当いたします。

※レントゲンのデータをお持ちでない方もシュロス法を受けることは可能です。

追加オプションのご案内

追加オプションとして身長の伸びしろ検査(エコー検査+InBody検査)を追加することが可能です。

別途費用3,300円(税込)

ご予約時に身長の伸びしろ検査オプション希望とお伝えください。

詳しくはこちらからご確認ください。

https://www.ballet.ne.jp/growth-period/

<2回目以降の方の料金>

側弯症治療、及びバレエ整体ショートコース
7,000円(税込)/施術時間約30分

側弯症治療、及びバレエ整体スタンダードコース
14,000円(税込)/施術時間約60分

側弯症治療、及びバレエ整体ロングコース
21,000円(税込)/施術時間約90分

お支払いについて

定期的な通院をお考えの方はプリペイドカードによる割引がございます。

院長あいさつ

はじめまして。伊集院鍼灸整骨院院長の伊集院博と申します。

子どもの側弯症、思春期特発性側弯症は原因不明とされていましたがこれは過去の話であり、最近は遺伝子の問題でありことが分かっています。

遺伝子に問題が発症して背骨が曲がろうとするのです。

そしてこの曲がろうとする力を食い止め、正常に近づけていくことが側弯症の治療となります。

ですから整体やカイロプラクティック、マッサージなどで治すことが困難である理由がお分かりになるのではないでしょうか。

そうです、思春期特発性側弯症の保存治療は、専門的な運動療法と装具療法が最適な治療となるのです。

日本における一般的な側弯症のガイドラインは以下の通りです。

  • コブ角10°~19°は経過観察
  • コブ角20°~24°は装具療法を要検討
  • コブ角25°以上は装具療法を推奨
  • コブ角40°以上は手術を検討

成長期のお子様の場合は「コブ角10°~19°は経過観察」のステージが特に大事になってきます。

骨が成長する時期は急激にコブ角が悪化してしまう可能性があるためです。

海外ではこのステージでシュロス法など積極的な運動療法がおこなわれていることに対して、日本では経過観察となっている現状があります。

思春期特発性側弯症の場合、女子であれば骨の成長が止まる高校生くらいまでが勝負です。

是非この時期に「シュロス法」という国際的に高いエビデンス(科学的根拠)のある運動療法を行っていくことをおすすめします。

院長の主な取得資格

  • 柔道整復師(整骨院業務の国家資格)
  • 鍼灸師(鍼灸業務の国家資格)
  • シュロスベストプラクティスセラピスト
    (シュロス法の運動療法の資格)
  • BESJ認定ピラティストレーナー
  • BTA認定バレエセラピスト
  • ハワイ大学解剖実習修了
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